izaneの運営するイラストサイトDream*Dropsのブログ。Dream*Drops*Diary、略してD*D*D。サークル情報、参加イベント情報、ギャラリー出展情報などを宣伝するところ。普通の日記もある、かも、ね。
東京一人旅行、念願果たしたことその2は、銀座にあるヴァニラ画廊へ行くことだ。
ヴァニラ画廊というと、フェティッシュといえばいいのでしょうか?グロテスクとも言える作品も多々あったりして、わたしの作風とは似ても似つかない。
本当のところ、あまり好きな作風ではない。
痛々しいものや、狂気といった類のものは、怖いので好きではない。
わたしが好きな作品は、シャガールだったり、恩師の峰本克子先生だったり、とにかくゆったりとした世界が漂っているような、幸せの空気で満ちた平和なものである。
音楽で言うと、言わずもがなSHAZNAである。どこまでもハッピーで甘い。
そこには一変のかげりも、不安も、恐怖もない。そんな作品が好きだし、そんな作品を描いていたいと思う。
ただ、時として、狂気を含んだ作品は、目を離せなくなることがある。
見たくないと思っていても見てしまう。
ほんとうにグロテスクなだけの作品は受け付けないが、
人の本性をつくような、静かな狂気をはらんだ、そこはかとなく常軌を逸した空気の漂う作品には、つい目を奪われてしまうのである。
ヴァニラ画廊には、そういった作品がちらほらある、というのを、HPやTwitterなんかを見ていて知って、東京に行ったらぜひ行ってみたい画廊ナンバーワンだった。
さらに今回、東京滞在中に行われている企画が「レズビアン&クィア・アート写真展」というではないか。
それはぜひ見に行かざるを得ない。
と、言うわけで、わたしは自分の企画展を半分ブッチして、迷いながら銀座へ向かった。
画廊の扉を開けて写真をざっと見渡して、感動した。
感動、という表現でいいだろうか。
ひとつひとつ、じっくりと見ていく。
どこまでもエロティシズムに溢れている。
それでいて、アーティスティックである。
金髪の外人さんだからだろうか。
いや、そんな単純なものではないのだけど。
現実離れした世界が広がっている。
快感に歪んだ表情。
女性的でありながら、男性的
男性的でありながら、女性的
男の格好をしているのに
官能的な女の表情
ぐらりと何かが揺れるような感覚。
どんな言葉も安っぽく聞こえる
激しいセックス。
普通ではない、高まり。
自分の性を露にすることを恐れていないようなショット。
ありのままの写真。
なんて、素敵。
AV女優なんかを批難するつもりはない。そういう人たちだって、きっと抱えるものはあるだろう。
しかし、そう、ここにおいても、やはり、ゲイバーで抱いた感情と同じ感情が湧いてくる。
みんな、仲間同士肩抱き合って笑っている。
笑っているのに、その姿には儚さがある。
幸せを共有しても、尚見えるその切なさ。
それは、わたしが勝手に感じているだけのような気もする。
わたしが、いわゆるノンケだから、思ってしまうことのような気もする。
ただ、これでも殺したいほどに憎んだ女がいてだな。
10代、ずっと脳内を支配されてだな。
受験勉強の最中、殺人と自殺の計画をひたすら練っていた、それを狂気だとも思わずに、ただ愛したその感情だけで呼吸していたその時を
十年経った今ようやく落ち着いて思い出したときに
同性愛思考という世界について足を踏み入れたとき
わたしはどうしても、悲しみに近い感情を抱かずにはおれないのだ。
そして、何より彼ら、彼女らの幸せを願う。
彼ら、彼女らが、将来神に救われることを。
神が、善しとされない世界であれど、そこでしか生きられない人たちを、神が見放されないことを。
さて、少し話は変わるのだが
今回の展示の中で、わたしが最も気に入った作品は、自らの勃起したペニスをしなやかな指で握りながら官能的な表情を浮かべる女性の写真だ。
その写真だけ、性器が完全に露な状態で写っていた。
正直、男のモノなんて見ても、というか見たくないくらいだが、なぜかその写真は目がはなせなかった。
とにかく美しかったのだ。
違和感なんてない。
それこそ完全な美だ、とさえ思った。
女が女としては作り出せない美。
男が男としては作り出せない美。
わたしは、3頭身キャラではなく、8頭身で人間を描くとき、二次創作でない限り女は描かない。
男の体に、ドレスを着せる。
男の体の角ばったシルエットが好きなのと、まぁ、IZAMさんに影響を受けてってのは大いにあるのだけど、男らしい体と美しい顔とのギャップを消したときに生まれる美しさに惚れて、そのような絵を描くのだけど
服装や髪型、顔の形なんかから、どれほど胸を薄く、肩幅広め、お尻小さめで描いても、普通の女の子を描いたのと間違われることが多々ある。っていうか、説明しなきゃだれも気づいてくれない。
ならばいっそ、そう、いっそ。
あの写真のように、どこまでも官能的な体をもった人を描いてみたい。
大体、写真の被写体や、絵のモチーフに使われるのは女性が多い。
曲線が美しい、顔のつくりが美しい、というのが一般的な理由ではないだろうか。
わたしも別に、マッチョ体系や、がっしりした男らしい体に美しさを見出すかというと、それはちょっと違うんだけど、
そう、女というだけでは、美しさに限界があると思うのだ。
ただ、体と雰囲気のギャップというのは、少々常軌を逸したものがある。
完全な美というのは、普通ではありえないがために、それもまた、常軌を逸しているのである。
そんな、究極の美を、わたしも一度自らの手で生み出してみたいものだ。
ふだんは変な動物とかしか描いてないくせにね 笑
とかとかとかとか。
色々考えることが多い展示でした。
またどこかであのような作品が見れたらいいなあ。
日本じゃまだまだ、おおっぴらに公開にはいたらないだろうけど。
ヴァニラ画廊というと、フェティッシュといえばいいのでしょうか?グロテスクとも言える作品も多々あったりして、わたしの作風とは似ても似つかない。
本当のところ、あまり好きな作風ではない。
痛々しいものや、狂気といった類のものは、怖いので好きではない。
わたしが好きな作品は、シャガールだったり、恩師の峰本克子先生だったり、とにかくゆったりとした世界が漂っているような、幸せの空気で満ちた平和なものである。
音楽で言うと、言わずもがなSHAZNAである。どこまでもハッピーで甘い。
そこには一変のかげりも、不安も、恐怖もない。そんな作品が好きだし、そんな作品を描いていたいと思う。
ただ、時として、狂気を含んだ作品は、目を離せなくなることがある。
見たくないと思っていても見てしまう。
ほんとうにグロテスクなだけの作品は受け付けないが、
人の本性をつくような、静かな狂気をはらんだ、そこはかとなく常軌を逸した空気の漂う作品には、つい目を奪われてしまうのである。
ヴァニラ画廊には、そういった作品がちらほらある、というのを、HPやTwitterなんかを見ていて知って、東京に行ったらぜひ行ってみたい画廊ナンバーワンだった。
さらに今回、東京滞在中に行われている企画が「レズビアン&クィア・アート写真展」というではないか。
それはぜひ見に行かざるを得ない。
と、言うわけで、わたしは自分の企画展を半分ブッチして、迷いながら銀座へ向かった。
画廊の扉を開けて写真をざっと見渡して、感動した。
感動、という表現でいいだろうか。
ひとつひとつ、じっくりと見ていく。
どこまでもエロティシズムに溢れている。
それでいて、アーティスティックである。
金髪の外人さんだからだろうか。
いや、そんな単純なものではないのだけど。
現実離れした世界が広がっている。
快感に歪んだ表情。
女性的でありながら、男性的
男性的でありながら、女性的
男の格好をしているのに
官能的な女の表情
ぐらりと何かが揺れるような感覚。
どんな言葉も安っぽく聞こえる
激しいセックス。
普通ではない、高まり。
自分の性を露にすることを恐れていないようなショット。
ありのままの写真。
なんて、素敵。
AV女優なんかを批難するつもりはない。そういう人たちだって、きっと抱えるものはあるだろう。
しかし、そう、ここにおいても、やはり、ゲイバーで抱いた感情と同じ感情が湧いてくる。
みんな、仲間同士肩抱き合って笑っている。
笑っているのに、その姿には儚さがある。
幸せを共有しても、尚見えるその切なさ。
それは、わたしが勝手に感じているだけのような気もする。
わたしが、いわゆるノンケだから、思ってしまうことのような気もする。
ただ、これでも殺したいほどに憎んだ女がいてだな。
10代、ずっと脳内を支配されてだな。
受験勉強の最中、殺人と自殺の計画をひたすら練っていた、それを狂気だとも思わずに、ただ愛したその感情だけで呼吸していたその時を
十年経った今ようやく落ち着いて思い出したときに
同性愛思考という世界について足を踏み入れたとき
わたしはどうしても、悲しみに近い感情を抱かずにはおれないのだ。
そして、何より彼ら、彼女らの幸せを願う。
彼ら、彼女らが、将来神に救われることを。
神が、善しとされない世界であれど、そこでしか生きられない人たちを、神が見放されないことを。
さて、少し話は変わるのだが
今回の展示の中で、わたしが最も気に入った作品は、自らの勃起したペニスをしなやかな指で握りながら官能的な表情を浮かべる女性の写真だ。
その写真だけ、性器が完全に露な状態で写っていた。
正直、男のモノなんて見ても、というか見たくないくらいだが、なぜかその写真は目がはなせなかった。
とにかく美しかったのだ。
違和感なんてない。
それこそ完全な美だ、とさえ思った。
女が女としては作り出せない美。
男が男としては作り出せない美。
わたしは、3頭身キャラではなく、8頭身で人間を描くとき、二次創作でない限り女は描かない。
男の体に、ドレスを着せる。
男の体の角ばったシルエットが好きなのと、まぁ、IZAMさんに影響を受けてってのは大いにあるのだけど、男らしい体と美しい顔とのギャップを消したときに生まれる美しさに惚れて、そのような絵を描くのだけど
服装や髪型、顔の形なんかから、どれほど胸を薄く、肩幅広め、お尻小さめで描いても、普通の女の子を描いたのと間違われることが多々ある。っていうか、説明しなきゃだれも気づいてくれない。
ならばいっそ、そう、いっそ。
あの写真のように、どこまでも官能的な体をもった人を描いてみたい。
大体、写真の被写体や、絵のモチーフに使われるのは女性が多い。
曲線が美しい、顔のつくりが美しい、というのが一般的な理由ではないだろうか。
わたしも別に、マッチョ体系や、がっしりした男らしい体に美しさを見出すかというと、それはちょっと違うんだけど、
そう、女というだけでは、美しさに限界があると思うのだ。
ただ、体と雰囲気のギャップというのは、少々常軌を逸したものがある。
完全な美というのは、普通ではありえないがために、それもまた、常軌を逸しているのである。
そんな、究極の美を、わたしも一度自らの手で生み出してみたいものだ。
ふだんは変な動物とかしか描いてないくせにね 笑
とかとかとかとか。
色々考えることが多い展示でした。
またどこかであのような作品が見れたらいいなあ。
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プロフィール
HN:
izane
年齢:
36
HP:
性別:
女性
誕生日:
1988/07/07
職業:
会社員
趣味:
絵を描くこと
自己紹介:
絵描きを目指す社会人。
ギャラリー企画のグループ展にちょいちょい出展したり、音楽同人サークル「格納庫」にて、ジャケットなどのイラストを担当したりしている。
絵のお仕事・ご依頼あれば、無償でも承りますのでよろしくお願いします!
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