izaneの運営するイラストサイトDream*Dropsのブログ。Dream*Drops*Diary、略してD*D*D。サークル情報、参加イベント情報、ギャラリー出展情報などを宣伝するところ。普通の日記もある、かも、ね。
さて、クリマへ行って少々考えさせられたことなどをつらつらと書いてみたいと思います。
まず、値段設定の話。
今回、B5の作品を500円、小さな作品を200~300円で販売いたしました。
この値段設定は、コスト及びわたしの知名度・作品レベルを自分なりに考慮した結果のものです。
額をすべて百均で調達したので、正直コストはかなり低いです。
いくら値段設定を安くするとは言え、売るからには元は取れるレベルの価格にはしようと思っていたので、コスト面から考えても妥当だと考える値段設定にはなっていました。
百円の額はちゃっちいかもしれない。紙も特別なものは使っていない。とてもしょぼいものになるかもしれない。でもそこは、どんなふうに手を加えるかで見え方は変わってくるんじゃないか、別に3000円の額に入れたところで絵の価値が上がるわけではない、と考えたので、単純にケチったわけではなく、今回のコストでも満足いくものができたと自負しております。
ただ、「この価格では怒られますよ」という助言をいただきました。
正直、それがどうしてなのかいまいちわかっておりません。
価格が安いことで消費者が怒るわけはない。それに、クリマ出展者も「いくら以上の品物にするように」などと言っていた訳ではないので怒るわけではない。
怒るのはこの業界の方々だと聞きました。
この業界の方々に、どんな人が含まれているのかもわかっておりません。
言い訳になるかもしれませんが、わたしは絵を専門的に学んだことがなく、この1年間ですこーしばかりギャラリーで行われるグループ展なんかに参加させていただいたりはしていますが、「どうやって売ればいいか」と言ったことを学んだことがありません。
なんとなく相場というものがある、という風に聞きましたが、その相場がいったいどういうものなのかもわかっておりません。
グループ展に参加させていただいても、誰かの個展を見に行っても、大体5000円~の値段設定となっているような気がするので、それが相場というものかもしれません。
しかし、自分の作品がそれだけの値段をつけるに値するかと考えたとき、とてもじゃないけど何千円もの値段をつけるにはまだ早い、と考えています。
これは、自分の絵に消極的であるというよりは、経験値的な意味で、そう思っているだけです。
安すぎる問題、というのを考えて、ひとつ思いつくのは、アートが安く見られる可能性があることをするな、という意見でしょうか。
正直、絵なんて作家の腕一つでできて、画材のコストだけ見れば、どんだけすごい作品でも、何万円もするものなんてないでしょう。
とすると、誰かが絵を、たとえ元が取れる値段設定をしていても、それが安ければ、「なんだイラストなんてこの程度の値段でできるのか」と思われてしまい、イラスト業界全体が安く見られる可能性があるのではないか・・
それは確かに問題かもしれない。
コストは確かに安かろうが、そこにこめられた想いや時間、労力、その他様々なものを、まったく考慮せずに安く見られるのは困る・・
もしそういうことであれば、例え自分の作品を安く見積もっても、ギャラリーに出展するときは皆様の相場に合わせて値段設定を行うようにしよう。と思う。
ただ、今回クリマを通して感じたところで言えば、「クリマではこの値段設定でもかまわないのではないだろうか」ということです。
特に、イラストブースやギャラリーブースではなく、ミニブースでの出展であるから、というのもあります。
その話に入る前に、先に川瀬大樹さんのお話をしようと思う。
今回、初めて川瀬さんにお会いすることができ、また作品を買わせていただきました。
川瀬さんのブースには、大きな絵が数点と、小さな絵が数十点ありました。
いずれも原画ばかりで、原画を加工したポストカードやその他グッズ類がひとつもありませんでした。
そのことについて、川瀬さんは、
「絵を売りたいのであって、グッズを売りたいわけじゃない。ポストカードを作れば売れるだろうとは思うけど、そうはしたくない」
とおっしゃっていました。
わたしは、なんて志の高い人だろう、と感心しました。そして、画家を目指す人として、心から尊敬しました。
グッズを作らなかったため、あまり売れ行きはよろしくなかったようです。「あら素敵」と言って近づいてきてもらっても、「ポストカードがあったら買うんだけどねぇ」といった感じで、作品自体は買ってもらえないということが多々あったそうです。また、川瀬さんのお知り合いのギャラリー出展者さんも、「沢山見に来てはくれるけど、作品は一つも売れない」とおっしゃっていたそうです。
「クリマは実用的なものの販売の方が多いから、お客も実用的なものを求める人が多くて、絵を買ってくれる人は少ない」
ともおっしゃっていて、初出展だったわたしはいまいちそういう感覚がなかったので、「そうなのかー」と思って聞いていたのですが、実際、クリマは絵よりも服飾雑貨が大半を占めていて、お客さんも若い女の子がかなり多めで、そういうものなのかもしれないと思いました。
「デザフェスでは、きちんと絵を売るようにブースも仕切られていて、お客さんもほんとに絵を買いにくる人が多いから、デザフェスではけっこう売れた。デザフェスはおすすめ」
と教えて下さりました。
デザフェスは純粋に東京は行くだけでお金がかかるから却下、としていたのですが、なるほどそういうところにいると、わたしなんかはふるい落とされるだろうなぁと思いました。
今回、たまたまオリジナルキャラクターのいざねちゃんや、動物たちの作品を多く作ってしまい、ほとんどそれメインだったので、道行く女の子やマダムにはそこそこ見てもらえました。また、ポストカードだけでなく、原画の方も価格が安かったこともあり、案外早々に売れることができました。小さい子供さんにも買ってもらうことができました。
ここで、値段の話に戻る。
もしわたしが、イラストブースや、デザフェスで、同じ価格で販売していたら問題かもしれない。
川瀬さんのように志高い人の作品までもが、安く見られたら問題だ。
ただ、今回、クリマはクリエイティブなもののフリーマーケットみたいなものだろうと解釈していたわたしは、お買い求めやすい価格で販売したことは、ミニブースに限っては特に、これはこれでよかったのではないか、とも思っている。
本気で絵を売りたければ、もっとしっかり、そういうブースで、絵描きさんの集まる中で、グッズに頼ることなく、川瀬さんのように販売するのが正しいと思う。
ただ、ミニブースはほんとにごちゃごちゃといろんな作家が集結していて、フリマみたいな感覚で、子供づれの家族なんかがけっこう多くて、がっつり絵画を家に飾るのはちょっとわからないけれど、安くて(アート関係者的「安い」じゃなく、もっと一般的な人の感覚で)小さな作品や、ポストカードとして作品を求めている客層に対しては、需要と供給が一致しているんじゃないだろうか、と思ったり。
絵を求める人にはさまざまな人がいるだろう。今言ったような、ごくごく普通のおうちのマダムが、部屋のインテリアにちょこっと飾るのに手軽に買えるアートを求めている人もいれば、商業的に起用できる人材を探している人もいるかもしれない。
後者に対して、より高値で商売できるようになれば、絵でメシを食うのに近づくチャンスとなるかもしれないし、この業界で生きていきたいなら、そうできるように努力するべきかもしれないが、たとえば売れないしがない絵描きでも、「これすっごく可愛い」と言って、ちいさな子供が自分の少ないお小遣いでポストカードを買ってくれたら、それはそれでとても嬉しいことじゃないか、と思ったりもした。
また、安価で作品を、そういう業界の人ではない、ごくごく一般家庭の小さい子供からマダムにまで提供するのは、そういう場所であればそれはそれでいいんじゃないか、と。
もっとがっつりアートに特化した場所では、その場に応じた客層に対するものを販売し、
一般人の多い場所では、一般人の求める価格で作品を提供する。
今回、たまたまキャラクターものを多く取り扱ったように書いたが、ある意味無意識のうちに、この作風なら一般の人も受け入れやすいだろう、ということを考えて描いた節はある。
イントラートさんなんかで出展させていただいたことのある作品は、どれもこれも深いテーマが与えられていて、そこからさらに考えて、見る人にいろんなことを考えさせたり、感じさせたりできる作品を作りたい、と思って描いている。それはそれでわたしの作風の一つでもあり、また、ギャラリーに訪れる客はだいたいそういうのを考えたりするのが好きな人種であるから、確実に一般受けする作風でない描き方にしたりもするが、なんというか、発表する場もいろいろあれば、お客もいろいろ、というわけで、臨機応変に対応、とりあえず今後またクリマには出たいと思うし、その際には、今回同様の価格でご提供していきたいと思っている次第です。怒られたらそのときもいちど考えることにする。
ただ今回、こんな風に、「いろいろな客がいる」と考えて、自分の作品をどう売っていくか、ということを少し考えて・・
わたしは自分の作品をどんなふうにしていきたいのかが、いまいち明確でない気もする、と思いました。
小さな子が作品を買ってくれたことはとても嬉しかった。
自分の少ない小遣いの中から買ってくれたものならば、きっと大切にしてくれるだろう。
「かわいいなぁ」っていう単純な感想しか出てこなくても、少しでもほんわかした気持ちになってくれたりするなら、それはそれで作家冥利に尽きるというもの。
ただ、わたしは何かを表現したかったのではなかったのか?
可愛い絵を描くのは楽しいけれど、それは真理とは違うのではないか?
いや、見た人を幸せにできれば、それでいい、とも思う。
ただひたすら可愛い絵で、心癒される作品を作れたらそれはそれでアリとも思う。
実際、自分で描いた自分のキャラクターの作品は、どれもこれも愛しくて愛しくてたまらんし、知らない人が自分のこの絵を気に入ってくれて、いつか全キャラクターを愛でてくれたら、それはそれでほんとに、もう、素晴らしいことだと思う。
しかしもっと、もっと、伝えるべきことを伝えたいとも思う。
ただ、それには、表現する前に勉強すべきことがある。
それは聖書の真理である。
全ての人に知ってもらうべきであるものはこれしかない。
ただ、宗教色全快で伝えるのではなく、せっかく絵を描くという表現方法を持っているのなら、それを多くの人に見てもらい、伝える機会を増やすべきではないか。
「小さな動物園」で展示した作品は、とっつきやすい作風の中にも、聖書の教えを盛り込むことができて、我ながらいい作品ができたと思っている。
それを、真理に触れるほどに見てくれた方はまだいないけれど、そういう作品を沢山作っていけたら、とも思う。
・・が、そうするには本当に沢山の勉強が必要であり
とにかく絵を描きたいわたしは、つい勉強をおろそかにして、先に絵を描いてしまったりして。
どちらをどう優先していくのか、どんなふうに付き合っていくのか。
絵を真剣に捉え始めたのも、聖書の真理を学び始めたのも、どちらもまだ一年と少しであり、まだまだizaneという作家を、自分自身、あやふやで地に足の着いてない作家だと思っている。
川瀬さんは、作家9年目にしてようやくおちついてきた、というようなことをおっしゃっていました。
その間の努力や試行錯誤はとても大きなものだったでしょう・・
わたしもがんばらないと。
時間はたっぷりある。
この人生で成せなくても、楽園の地で描けることを信じて
あせらずゆっくり着実に、作家人生を歩んで生きたいと、今は思っている。
まず、値段設定の話。
今回、B5の作品を500円、小さな作品を200~300円で販売いたしました。
この値段設定は、コスト及びわたしの知名度・作品レベルを自分なりに考慮した結果のものです。
額をすべて百均で調達したので、正直コストはかなり低いです。
いくら値段設定を安くするとは言え、売るからには元は取れるレベルの価格にはしようと思っていたので、コスト面から考えても妥当だと考える値段設定にはなっていました。
百円の額はちゃっちいかもしれない。紙も特別なものは使っていない。とてもしょぼいものになるかもしれない。でもそこは、どんなふうに手を加えるかで見え方は変わってくるんじゃないか、別に3000円の額に入れたところで絵の価値が上がるわけではない、と考えたので、単純にケチったわけではなく、今回のコストでも満足いくものができたと自負しております。
ただ、「この価格では怒られますよ」という助言をいただきました。
正直、それがどうしてなのかいまいちわかっておりません。
価格が安いことで消費者が怒るわけはない。それに、クリマ出展者も「いくら以上の品物にするように」などと言っていた訳ではないので怒るわけではない。
怒るのはこの業界の方々だと聞きました。
この業界の方々に、どんな人が含まれているのかもわかっておりません。
言い訳になるかもしれませんが、わたしは絵を専門的に学んだことがなく、この1年間ですこーしばかりギャラリーで行われるグループ展なんかに参加させていただいたりはしていますが、「どうやって売ればいいか」と言ったことを学んだことがありません。
なんとなく相場というものがある、という風に聞きましたが、その相場がいったいどういうものなのかもわかっておりません。
グループ展に参加させていただいても、誰かの個展を見に行っても、大体5000円~の値段設定となっているような気がするので、それが相場というものかもしれません。
しかし、自分の作品がそれだけの値段をつけるに値するかと考えたとき、とてもじゃないけど何千円もの値段をつけるにはまだ早い、と考えています。
これは、自分の絵に消極的であるというよりは、経験値的な意味で、そう思っているだけです。
安すぎる問題、というのを考えて、ひとつ思いつくのは、アートが安く見られる可能性があることをするな、という意見でしょうか。
正直、絵なんて作家の腕一つでできて、画材のコストだけ見れば、どんだけすごい作品でも、何万円もするものなんてないでしょう。
とすると、誰かが絵を、たとえ元が取れる値段設定をしていても、それが安ければ、「なんだイラストなんてこの程度の値段でできるのか」と思われてしまい、イラスト業界全体が安く見られる可能性があるのではないか・・
それは確かに問題かもしれない。
コストは確かに安かろうが、そこにこめられた想いや時間、労力、その他様々なものを、まったく考慮せずに安く見られるのは困る・・
もしそういうことであれば、例え自分の作品を安く見積もっても、ギャラリーに出展するときは皆様の相場に合わせて値段設定を行うようにしよう。と思う。
ただ、今回クリマを通して感じたところで言えば、「クリマではこの値段設定でもかまわないのではないだろうか」ということです。
特に、イラストブースやギャラリーブースではなく、ミニブースでの出展であるから、というのもあります。
その話に入る前に、先に川瀬大樹さんのお話をしようと思う。
今回、初めて川瀬さんにお会いすることができ、また作品を買わせていただきました。
川瀬さんのブースには、大きな絵が数点と、小さな絵が数十点ありました。
いずれも原画ばかりで、原画を加工したポストカードやその他グッズ類がひとつもありませんでした。
そのことについて、川瀬さんは、
「絵を売りたいのであって、グッズを売りたいわけじゃない。ポストカードを作れば売れるだろうとは思うけど、そうはしたくない」
とおっしゃっていました。
わたしは、なんて志の高い人だろう、と感心しました。そして、画家を目指す人として、心から尊敬しました。
グッズを作らなかったため、あまり売れ行きはよろしくなかったようです。「あら素敵」と言って近づいてきてもらっても、「ポストカードがあったら買うんだけどねぇ」といった感じで、作品自体は買ってもらえないということが多々あったそうです。また、川瀬さんのお知り合いのギャラリー出展者さんも、「沢山見に来てはくれるけど、作品は一つも売れない」とおっしゃっていたそうです。
「クリマは実用的なものの販売の方が多いから、お客も実用的なものを求める人が多くて、絵を買ってくれる人は少ない」
ともおっしゃっていて、初出展だったわたしはいまいちそういう感覚がなかったので、「そうなのかー」と思って聞いていたのですが、実際、クリマは絵よりも服飾雑貨が大半を占めていて、お客さんも若い女の子がかなり多めで、そういうものなのかもしれないと思いました。
「デザフェスでは、きちんと絵を売るようにブースも仕切られていて、お客さんもほんとに絵を買いにくる人が多いから、デザフェスではけっこう売れた。デザフェスはおすすめ」
と教えて下さりました。
デザフェスは純粋に東京は行くだけでお金がかかるから却下、としていたのですが、なるほどそういうところにいると、わたしなんかはふるい落とされるだろうなぁと思いました。
今回、たまたまオリジナルキャラクターのいざねちゃんや、動物たちの作品を多く作ってしまい、ほとんどそれメインだったので、道行く女の子やマダムにはそこそこ見てもらえました。また、ポストカードだけでなく、原画の方も価格が安かったこともあり、案外早々に売れることができました。小さい子供さんにも買ってもらうことができました。
ここで、値段の話に戻る。
もしわたしが、イラストブースや、デザフェスで、同じ価格で販売していたら問題かもしれない。
川瀬さんのように志高い人の作品までもが、安く見られたら問題だ。
ただ、今回、クリマはクリエイティブなもののフリーマーケットみたいなものだろうと解釈していたわたしは、お買い求めやすい価格で販売したことは、ミニブースに限っては特に、これはこれでよかったのではないか、とも思っている。
本気で絵を売りたければ、もっとしっかり、そういうブースで、絵描きさんの集まる中で、グッズに頼ることなく、川瀬さんのように販売するのが正しいと思う。
ただ、ミニブースはほんとにごちゃごちゃといろんな作家が集結していて、フリマみたいな感覚で、子供づれの家族なんかがけっこう多くて、がっつり絵画を家に飾るのはちょっとわからないけれど、安くて(アート関係者的「安い」じゃなく、もっと一般的な人の感覚で)小さな作品や、ポストカードとして作品を求めている客層に対しては、需要と供給が一致しているんじゃないだろうか、と思ったり。
絵を求める人にはさまざまな人がいるだろう。今言ったような、ごくごく普通のおうちのマダムが、部屋のインテリアにちょこっと飾るのに手軽に買えるアートを求めている人もいれば、商業的に起用できる人材を探している人もいるかもしれない。
後者に対して、より高値で商売できるようになれば、絵でメシを食うのに近づくチャンスとなるかもしれないし、この業界で生きていきたいなら、そうできるように努力するべきかもしれないが、たとえば売れないしがない絵描きでも、「これすっごく可愛い」と言って、ちいさな子供が自分の少ないお小遣いでポストカードを買ってくれたら、それはそれでとても嬉しいことじゃないか、と思ったりもした。
また、安価で作品を、そういう業界の人ではない、ごくごく一般家庭の小さい子供からマダムにまで提供するのは、そういう場所であればそれはそれでいいんじゃないか、と。
もっとがっつりアートに特化した場所では、その場に応じた客層に対するものを販売し、
一般人の多い場所では、一般人の求める価格で作品を提供する。
今回、たまたまキャラクターものを多く取り扱ったように書いたが、ある意味無意識のうちに、この作風なら一般の人も受け入れやすいだろう、ということを考えて描いた節はある。
イントラートさんなんかで出展させていただいたことのある作品は、どれもこれも深いテーマが与えられていて、そこからさらに考えて、見る人にいろんなことを考えさせたり、感じさせたりできる作品を作りたい、と思って描いている。それはそれでわたしの作風の一つでもあり、また、ギャラリーに訪れる客はだいたいそういうのを考えたりするのが好きな人種であるから、確実に一般受けする作風でない描き方にしたりもするが、なんというか、発表する場もいろいろあれば、お客もいろいろ、というわけで、臨機応変に対応、とりあえず今後またクリマには出たいと思うし、その際には、今回同様の価格でご提供していきたいと思っている次第です。怒られたらそのときもいちど考えることにする。
ただ今回、こんな風に、「いろいろな客がいる」と考えて、自分の作品をどう売っていくか、ということを少し考えて・・
わたしは自分の作品をどんなふうにしていきたいのかが、いまいち明確でない気もする、と思いました。
小さな子が作品を買ってくれたことはとても嬉しかった。
自分の少ない小遣いの中から買ってくれたものならば、きっと大切にしてくれるだろう。
「かわいいなぁ」っていう単純な感想しか出てこなくても、少しでもほんわかした気持ちになってくれたりするなら、それはそれで作家冥利に尽きるというもの。
ただ、わたしは何かを表現したかったのではなかったのか?
可愛い絵を描くのは楽しいけれど、それは真理とは違うのではないか?
いや、見た人を幸せにできれば、それでいい、とも思う。
ただひたすら可愛い絵で、心癒される作品を作れたらそれはそれでアリとも思う。
実際、自分で描いた自分のキャラクターの作品は、どれもこれも愛しくて愛しくてたまらんし、知らない人が自分のこの絵を気に入ってくれて、いつか全キャラクターを愛でてくれたら、それはそれでほんとに、もう、素晴らしいことだと思う。
しかしもっと、もっと、伝えるべきことを伝えたいとも思う。
ただ、それには、表現する前に勉強すべきことがある。
それは聖書の真理である。
全ての人に知ってもらうべきであるものはこれしかない。
ただ、宗教色全快で伝えるのではなく、せっかく絵を描くという表現方法を持っているのなら、それを多くの人に見てもらい、伝える機会を増やすべきではないか。
「小さな動物園」で展示した作品は、とっつきやすい作風の中にも、聖書の教えを盛り込むことができて、我ながらいい作品ができたと思っている。
それを、真理に触れるほどに見てくれた方はまだいないけれど、そういう作品を沢山作っていけたら、とも思う。
・・が、そうするには本当に沢山の勉強が必要であり
とにかく絵を描きたいわたしは、つい勉強をおろそかにして、先に絵を描いてしまったりして。
どちらをどう優先していくのか、どんなふうに付き合っていくのか。
絵を真剣に捉え始めたのも、聖書の真理を学び始めたのも、どちらもまだ一年と少しであり、まだまだizaneという作家を、自分自身、あやふやで地に足の着いてない作家だと思っている。
川瀬さんは、作家9年目にしてようやくおちついてきた、というようなことをおっしゃっていました。
その間の努力や試行錯誤はとても大きなものだったでしょう・・
わたしもがんばらないと。
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プロフィール
HN:
izane
年齢:
36
HP:
性別:
女性
誕生日:
1988/07/07
職業:
会社員
趣味:
絵を描くこと
自己紹介:
絵描きを目指す社会人。
ギャラリー企画のグループ展にちょいちょい出展したり、音楽同人サークル「格納庫」にて、ジャケットなどのイラストを担当したりしている。
絵のお仕事・ご依頼あれば、無償でも承りますのでよろしくお願いします!
ギャラリー企画のグループ展にちょいちょい出展したり、音楽同人サークル「格納庫」にて、ジャケットなどのイラストを担当したりしている。
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